エッセンシャル思考

私たちをとりかこむ世界には、様々なやるべき物事があります。学生だったら、来週の試験の準備、仕事をしていたら、翌日までに提出しなければいけない報告書の作成等。しかし、その中でも本質的に重要なものはほんの少ししかありません。そして、重要でないものごとに時間を割いている余裕があるほど、人生は長くありません。

 

 

このことを教えてくれたのが、グレッグ・マキューン氏による、「エッセンシャル思考ー最小の時間で成果を最大にするー」です。

 

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする

 

 

著者は、物事の本質を見極め、最適な行動をとることができる人の考えをエッセンシャル思考、そうでない人の考えを非エッセンシャル思考と呼んでいます。

 

 

・エッセンシャル思考の特徴

エッセンシャル思考を持つ人は、たくさん存在する事象のうち、ほとんどが重要でなく、不要であるという考えが大前提にあるそうです。例えば、仕事で会議に出席したとして、何も自分が発言せずに終了したりしているようであれば、その会議には出席せず、事後的に議事録等を見たり出席者に質問する等をして要点だけを掴む方が、2時間の会議を10分に圧縮できると考えるそうです。

 

 

 

また、非エッセンシャル思考の人は、依頼された仕事を、自分が本当にその仕事をするべきなのかどうかを判断する前に受託してしまう傾向があるそうです。確かに、職場では依頼された仕事を断ったり、仕事量が多すぎるからこの仕事はあの人に任せてほしいとか言ってしまうと、周囲からの評価が下がってしまうかもと不安感を抱いてしまうのはわかります。

実際、僕も去年は1年目ということもあって、変なプライドが自分を、依頼された仕事を全部引き受ける人間にさせてしまっていました。

仕事量がそこまでないときは、これでもいいかもしれません。なぜなら、依頼された仕事をこなしながら本質的なものは何かを考える時間があるからです。

 

 

しかし、完遂するのが難しいほどの仕事量を依頼されているのに、全て引き受けるようなことをしてしまうと、ただただ作業に追われて、自分が「選択する」ということすらも忘れてしまうのです。

この状態になってしまうと、忙しくて何も考える余裕がなくなり、自分が思い描く「成長するために必要な道」からいつの間にかかなりズレてしまうことになりかねないのです。

エッセンシャル思考の人は、例えば仕事を依頼されたとき、「Yes」と言う前に一歩立ち止まり、「本当にこの仕事は自分がやらなければならないのか?」と考えることができるそうです。そして、自分の抱えている仕事量が多すぎると判断したら、他人に振るか、そもそもの仕事のメソッドを見直すことをするとのことです。

 

 

 

これが日本の社会で受け入れられるかは正直言ったところわかりません。特に会社に入って間もない人とかは、Yesマンでいた方が周囲から好かれやすかったり、評価を得やすかったりするでしょう。

しかし、デキる人は全ての仕事を無意識に全て引き受けているYesマンよりも、自分の役割、やるべきことを慎重に斟酌して、やるべきでないことはきっぱりと断り、引き受けた仕事については素晴らしいパフォーマンスを発揮する人の方が能力があることを知っているはずです。

 

 

・エッセンシャル思考の人は、「完全に明確な目標」を持っている

よく、成功の秘訣は「目標」を持つことだと言います。自分の目標を紙に書き出して、できるだけ明確化している人もいることでしょう。

しかし、エッセンシャル思考は「かなり明確な目標」ではなく、「完全に明確な目標」を持っているそうです。完全な目標とはつまり、「達成度合が定量化できる目標」です。例えば、来年の3月までに営業成績で1位を獲る等です。

 

 

そして、そうした完全に明確な目標は、絞り込まなければいけません。一貫性のない複数の目標を同時に持ったとしても、それぞれの目標のどれにもコミットできないまま終わってしまう可能性が高いのです。非エッセンシャル思考の人は、物事のほとんどがトレードオフの関係にある、つまり一方を選べば一方を失うということを理解していないのです。

 

 

稀に、同時に複数の関連性のない目標を掲げても、全て達成できるような天才もいますが、ほとんどの人は1つや2つくらいの目標を達成できるかどうかだと思います。そして、ハイパフォーマンスを発揮したいのなら、その目標に対してフルコミットしなければなりません。

そのため、エッセンシャル思考の人はまず慎重に目標を決め、その目標を完全に明確化し、あとはその目標を達成するためだけに労力を捧げます。これにより、目標の達成への道のりがぐんと短くなるそうです。

 

 

 

 

・本質を見抜く癖をつける

この本を読んで、仕事においても何においても、常日頃から「本質は何か?」ということを考える癖をつけることが重要なのだと実感しました。例えばニュースをただ読むだけではなくて、「で、結局どういうことなんだ?」という視点を持って読もうとすれば、いらない部分がものすごく多く見つかると思います。仕事においても、「この手続って必要かな?」という視点を持っていれば、実はものすごい量の無駄なことをやっていたなんてことが見つかったりするかもしれません。

 

 

 

この本によると、本当に優秀な人は「仕事を減らすことによって、より多くを生み出す」のだそう。

日々のルーティンワークをただただ受動的にこなしているような人がいたら、根本的な思考方法をエッセンシャル思考にシフトさせていく必要があるかもしれません。

みんながそうやっていらない作業をそぎ落としていけば、最近騒がれている過剰労働といった問題も解決の方向へ向かうことができるんじゃないかと思います。

自分も、今年はエッセンシャル思考を持って効率よく自分が目指す方向へ向かえるように頑張らないといけないと思わされました。

仕事がなぜこんなに忙しいのか?と悩まれている方にオススメしたい本です。

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。